2024年8月21日、茨城県水戸合同庁舎において、茨城県麺類業生活衛生同業組合員9名を対象とした「美味しお人材育成セミナー」を開催しました。
セミナー冒頭、茨城県健康推進課から「いばらき美味しおスタイル」の事業について説明。毎月20日を減塩の日「いばらき美味しおDay」に制定し、美味しく減塩できるということを県民の皆さまに周知する活動等を紹介しました。続いて、管理栄養士で、いばらき美味しおスタイル広報部長も務める大和沙織氏を講師に迎え、蕎麦を始めとする麺類での減塩のコツなどを学びました。
蕎麦は白飯と比較しても低カロリーかつ高タンパクな食材です。ルチンやビタミンB1・B2、カリウム、マグネシウム、鉄、葉酸、食物繊維など豊富な栄養素を含んでいます。ルチンやカリウムは血圧を下げる効果があり、蕎麦は減塩にとても向いている食材と言えます。「減塩の基本」、「蕎麦と適塩」の2項目で講義を展開しました。
「減塩の基本」では、無理に食塩使用量を減らすのではなく、続けられる減塩のコツを紹介しました。蕎麦の付け合わせとして提供されることの多い漬物や、チューブで販売されている薬味の食塩量を図で示した際には、熱心にメモを取る参加者の様子が見受けられました。
後半の「蕎麦と適塩」では、蕎麦のつゆが減塩のキーポイントになっています
- そば・ゆで 180g0g
- つゆ 360ml4.0g
- ねぎ 10g0g
- 一味唐辛子 少量0g
一般的なかけそばの食塩量
- そば・ゆで 180g0g
- つゆ 80ml2.6g
- 刻み海苔 0.2g0g
- ねぎ 10g0g
- 練りわさび 3g0.2g
一般的なもりそばの食塩量
蕎麦とよくセットで注文される天ぷらは、基本的に食塩が多くないため、適塩メニューのセットにしやすいです。魚介系だと、0.1g~0.2g程度の食塩を含みますが、野菜の場合にはほとんど含みません。そのため、天ぷらやかき揚げは食塩を抑えながらも満足感がアップできる、適塩にしやすい組み合わせです。
この他、食塩を控えめにしつつ満足感を得られるような工夫として、大根おろしやとろろでボリュームをアップさせたり、わらび餅などのデザートを付けたりするなどの方法を紹介しました。
セミナーアンケ―ト結果
セミナーの長さ(約1時間)は適当でしたか | 約9割が「適当」と回答 |
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セミナーの満足度をご回答ください | 無回答1名を除き、全員が「満足」または「やや満足」と回答 |
セミナーで受講した内容は、 今後貴社にてご活用いただけそうですか |
無回答1名を除き、全員が「充分」または「少し活用できる(あるいはしたい)」と回答 |
活用いただける思った内容について | ○活用できると思った内容 ・一食あたりの塩分量 ・現在使用しているめんつゆに加えて、“うすもり”、“うすかけ”という減塩汁を出してみます。 ・お客様にアドバイスしやすい色付き玉ねぎを使いたい |
上記ご回答の理由等をお聞かせください | ・「無理のない減塩」推進方策について理解できた。 ・減塩に対する取組を改めて理解できた。 (内容が)もう少し蕎麦店に特化していればよかった。 |