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調味料と食塩の量
調味料によって食塩の含有量は異なります。調味料の食塩量について知っておくと食塩を控えようとする時にはもちろんですが、「料理を美味しく作ろう」とする際に味が整いやすくなるので便利。過去の記事【「ちょうど良い塩梅」と感じる塩分濃度】内で触れていますが、料理に使う「食材の重さ」に対して、ちょうど美味しく感じる「塩分濃度」がある程度分かっているからです。
例えば100gの肉には1%程度の分量の1.0gの食塩で味を付けてあげると味がピタッと決まります。塩なら小さじ1/6、濃口醤油に変えるなら小さじ1程度という計算です。これを知っておくと炊き込みご飯など途中で味見ができない場合にも、予め調味料の分量を計算でき、失敗が少なくなります。
また味は食塩の量だけでなく、香りや旨味なども大きく影響して美味しさが決まるので、それを活かすことで食塩の量を控えても美味しく仕上げる事ができます。今回、それぞれの調味料の香りや旨味などの特徴もまとめてみました。普段の料理作りにぜひ活かして頂けると幸いです。
調味料による食塩量の紹介
(小さじ1/大さじ1)
塩:6.0g/17.8g
濃口醤油:0.9g/2.6g
淡色辛味噌:0.7g/2.2g
ケチャップ:0.2g/0.6g
中濃ソース:0.35g/1.0g
マヨネーズ:0.2g/0.7g
塩麹:0.8g/2.3g
粒マスタード:0.25g/0.8g
ナンプラー:1.4g/4.1g
調味料の取り入れ方のコツ
・塩:素材の味を一番引き出す。食材の味自体を味わいたい時、食感を活かしたい時にオススメ。
・醤油:旨味と香りが特徴的。こいくち醤油は小さじ1で大体 食塩1.0g分なので、食塩の量が分かりやすく使いやすい。
・味噌:旨味と香りが重要。特に香りは加熱で失われやすいので、味噌汁などは火が通ってから加えるなど工夫するとより美味しさアップ。
・ケチャップ:トマトは旨味が強い野菜の一つ。洋食はもちろん、和食や中華の隠し味やコクを増すために使える。醤油や塩をちょっと控えてケチャップを小さじ1加えるなどすることで食塩を控えやすい。
・中濃ソース:様々な野菜や果実の旨味が凝縮して入っているので、ケチャップと同じように隠し味やコクアップに使える。
・マヨネーズ:コクがあるので食べ応えが増す。食塩は少なめだが脂質の量が多いので、マヨネーズだけで味を付けるのではなく、ベースは食塩で味を付け、コクアップの為に少量使うのがオススメ!
・塩麹:旨味と香りが強い。スープの味付けに使ったり、ごま油を少量足してドレッシングにしたり、シンプルに味が決まりやすい。
・粒マスタード:酸味や香りがあるので薄味でも美味しく感じやすい。加熱するとまろやかになるが、酸味や香りが減ってしまうので食塩を控えたいなら加熱は控えめに使うのがオススメ!
・ナンプラー:香りや旨味が非常に強く、少量加えるだけで簡単にエスニック風になるので便利だが、食塩相当量が多いので使用量には十分注意が必要。
簡単な実践レシピ!
動画にて調味料の特徴を活かした簡単なレシピ2品をご紹介しています。ぜひ作ってみて下さい。
「ブロッコリーの塩麹和え」
①ブロッコリーを小房に分ける(1株・正味200g程度)
(今回「簡単に出来る」印象を与えたい事と紹介レシピが複数あるため、以前のレシピ動画よりも食材カットはサラッとご紹介する予定。)
②耐熱容器に入れてふんわりラップをし電子レンジで加熱(600Wで3〜4分)。
③ラップを外し、塩麹 大さじ1を加えて混ぜる。
「いつもより脂質控えめのポテトサラダ」
①じゃがいも(2個・正味約200g)の皮をむき、一口大に切る。
② ①とミックスベジタブル(50g)を耐熱容器に入れ、ふんわりラップし、電子レンジ(600Wで8分)で加熱。
③塩(1.5g(小さじ1/4))・マヨネーズ(小1)・粒マスタード(小1)を加えてじゃがいもをマッシュしながら混ぜる。